漱石の「こころ」はなぜ白カバー?~新潮文庫のプレミアムカバー~

こんにちは。
色で人生をより豊かにする パーソナルカラーアナリストの 武田みはる です。

amazon派の私ですが、
先日久々に街の本屋へ行って思わず唸ってしまいました!

新潮文庫プレミアムカバー

筆者撮影

それぞれの作品のカバーの色がなるほど!

「異邦人」カミュ作 =  奇想天外なストーリーの紫
「銀河鉄道の夜」宮沢賢治作 =  客観的視点の青
「博士の愛した数式」小川洋子作 =  穏やかで平穏であることの意味を問う緑
「ボッコちゃん」星新一作 = 黄色 ユーモアの黄色
「人間失格」太宰治作 = 
「こころ」夏目漱石作 = 

なかでも、「人間失格」が黒で、
「こころ」が白

ここが思わず唸ったところです。

上手いな~



色彩心理でカバー色を決めている?と言いたくなった。

「恥の多い生活を送ってきました」から始まる「人間失格」
他人と関わりたいと思いつつ、精神が拒否して道化を演じる主人公の破綻への物語。
ピンクやグレーの曖昧で弱い部分を自ら落とし込んでいった黒い闇。
孤独の黒。


では、なぜ「こころ」は白なのか?

白という色にはいろんな意味があります。
シンプル
潔癖
高潔
意思強固
理想主義
正義感
純粋


白はシンプルでキレイな意味と、
決して濁らない、曲げないという強い意志を表す色でもあるのです。
すべての有彩色を混ぜると白になりますよね。(加法混色)
白という色は、すべての色の意味が混ざり、
浄化された色だと捉えています。

「こころ」の主人公「先生」は、私には「白の人」に見えます。

相手を突き放すでもなく、近寄っていくわけでなく、
なにか達観した静かなものを湛えている。
その外見の白。

そして、
内面のまごうことなき「白」
裏切りと罪悪感と内省、内省、内省。。。
内省を突き詰めていくと白になるんだなーと痛感したわけです。
この「先生」のような人は、本当に生き辛い人なのでしょう。
少しぐらいグレーでもいいかというのがないから。

「人間失格」の葉蔵は、孤独で闇に落ちていく漆黒の男。
物語全体にもどろどろとした闇が漂っている。

「こころ」の先生は、内にため込んだものを決して出さず、
自分の中で昇華させようとする。
その先にあるものは自らの死であったのだろう。
この黒と白の違いを感じるのです。


「こころ」のカバーの白は納得!
と、独りで悦に入ってました。

もちろん白カバーの「こころ」を買って帰りましたよ。


最後までお読みいただきありがとうございます。




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