スーツの着こなしポイント10～イタリア生地とイギリス生地～

2020年4月20日

こんにちは。
パーソナルカラースタイリストの武田みはるです。

毎日配信を続けて早10日目。
三日坊主なわたしがよく続いていると、我ながら感心しております

コロナでスーツやジャケットを着る機会がなくなった方も（私も同じく･･･

）
この機会にクローゼットを見直していただければ嬉しいです

今日は個人的にテンションの上がるイタリアとイギリスの生地について。

スーツやジャケットの生地は主にイギリス生地か、イタリア生地がほとんどです。
（もちろん国産生地も沢山あります）
どちらも優れた生地ですが、特徴は全く異なります。

【イタリア生地】
生地が柔らかく、軽くて肌触りが滑らかなのが特徴です。
しなやかなドレープ性があって艶があります。

筆者撮影

世界最高峰と呼ばれるエルメネジルド・ゼニアや
女性のストールにもよく見かけるロロ・ピアーナ、
上の写真のカノニコ、
ＲＥＤＡ、ＤＲＡＧＯなどがあります。

引用元：グローバルスタイル
ロロ・ピアーナの春夏用生地「ジランダー」

ロロ・ピアーナのスーツ　筆者撮影

各ブランド（メゾン）の特徴はまた後日述べたいと思いますが、
とにかくイタリアの生地は艶があって柔らかいです

軽くて肌馴染みがいいのを好む日本人には（私見ですが）イタリア生地は向いていると思います。
身体に柔らかくフィットして、セクシーな魅力を発揮させる生地ですね

【イギリス生地】
背広の発祥となったイギリスの生地は、総じて重厚でがっしりとしています。

筆者撮影

イギリスは緯度が高いので、気候が寒いですよね。
日本の北海道より北ですから。
霧や雨の多いイギリスの気候に合わせて、双糸という太い糸をさらに撚りをかけたもので織り上げていきます。
そうすることで体温を守り、
ちょっとした雨風にも強い堅牢な生地が好まれるのです。
軽くて柔らかいものを好む地中海側のイタリアとは真逆です

イギリスでは、しっかりとした丈夫で分厚い肌触りのものがいいとされます。
本場バーバリーやアクアスキュータムのコートは、
手に持つとずっしり重厚感がありますよね

双糸で織り上げた堅牢で重厚なスーツやジャケットは
しわになりにくく、ハリがあります。

引用元：cento

ブランドではTaylor＆Lodge　やジョンフォスター、
Savile　Clifford、ＭＯＯＮなどたくさんあります。

軽くて柔らかなイタリア生地は、ドレッシーでエレガントな印象に。

がっしりとした風合いのイギリス生地は、風格と貫禄のあるダンディな印象に。

お好みで選んでみてくださいね。
既製服でもイギリスやイタリアの生地は沢山使われていますので、
店頭で着比べてみるのもいいと思います。
あ

早くコロナが収束することを祈ります