キラキラネームに前途あれ

こんにちは。文章スタイリストの武田　みはるです。

息子の卒業式に参列してきました。
3年前の入学式は土砂降りの雨でしたが、卒業式は寒くもなく、穏やかな早春の旅立ちとなりました。

卒業生の名前を担任が読み上げていきます。
思わずメモを取ってしまったのは、キラキラネームの多さ。（いやほとんどです）
「ふうま」「ゆうま」「そうた」「しおん」「しゅん」「かずま」「りゅうせい」
どんな漢字なのだろうと名前を聞きながら興味深々でした。
「そら」君も何人かいました。
きっと「宙」かなあ～
いや、「蒼宙」か
はたまた「蒼空」もありやなあ～と
頭の中を漢字が駆け巡る。



たまに「しんのすけ」や「りんたろう」といった名前が呼ばれると、
逆にハッとしてしまう。
おじいちゃんが命名されたのかな～
先祖代々の名前なのかなあとか
式そっちのけで考えていました

女子に至っては、もう漢字がさっぱりわからない
「まりあ」「ゆうみ」「あいり」「あくあ」「ゆいか」「るな」「かりん」
漢字を見たら、「ほお～こう読ませるのか～」ときっと感嘆するのだろう。
卒業生476名の内、私の記憶では「子」がつく名前はひとりもいなかったと思います。

現に私の名前も「子」でないし（そもそも漢字でない）
我娘も「子」がついていないので、
不思議でないかもしれませんが、今の先生は覚えるのが大変だなあと

イガグリ坊主の野球少年も
ごっついジャガイモのような顔の男子も
ヒーロー戦隊の主人公のように、変身して空に舞うようなキラキラネーム

女子はアニメのヒロインか宝塚スターのようなキラキラネーム

中学時代に「ゆめ」という名前の先輩がいて、
漢字が「由女」で「ゆめ」と読むのがかっこいいと思い、あこがれていました。
個人的には、キラキラネームいいと思います
名付けた親御さんの愛情と熱意が感じられて。
そのキラキラさが本人の負担にならなければ。
ただ、しつこいようですが、今の先生はたいへんやなあと思ったのです

式の内容そっちのけでキラキラネームに聞き入っていましたが、
宇宙を駆けるようなキラキラネーム世代も卒業式が終わり、
オトナの世界へと旅立っていきました。



人生100年時代。
18歳は一日に例えると、朝の4時30分。
まだ夜も明けていないし、眠っている時間でしょう。

一日はこれから。
人生はこれから。
回り道をしても、たくさんの景色を見て
自分で考え、行動する人間になってほしいと思います。

キラキラネーム世代に前途あれ！


ビジネスマンの格を上げる「見た目」×「ことば」の文章スタイリスト